迷子警報。

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オレンジ色の恋。

夕焼けの中、手をひかれて帰ったことを思い出す。

頭1.5個分高い背中を追いかけながらオレンジ色の風景を歩いた。
確か、お母さんと喧嘩して、泣いて家を飛び出したとき。
川原で泣きじゃくる私を探しに来てくれたんだった。
暫くしたら戻ってくるだろう、と楽観的な母は家で待っていたらしい。だけど、あの人だけは私を探してくれた。
その事実が嬉しくて、幼かった私は簡単に舞い上がって言ったのだ。





「私が大きくなったらお嫁さんにして」





今思い出しても恥ずかしい。
穴が無くても掘って入りたい気分になる。
子供って、なんて恐ろしいことを言うんだろう。

家に向かう足を止めて、つま先とにらめっこ。負けは確定してるから、仕方なくため息を落とした。

あのとき。
とんでもないことを言い出した私にあの人が向けたのは、笑顔だった。


『お前が大きくなっても、その気があったらね』


家に着いた。
靴をぬいで上がり、カバンを放り出して、電話を手に取る。
もうずっと、連絡を取ってないのに、番号は指が覚えていた。
今まで何度もかけようとして、やめたから。

だけど、今なら。

5回目のコールが途切れて、代わりに懐かしい声がした。

「もしもし?…うん。そう、私。久しぶり。……あ、ちょっと聞きたいことがあってさぁ……え?違う違う。進路 とかじゃなくて…」

受話器を持ったまま、後ろを振り返る。
窓から見えるのは、
昔と変わらない
夕焼け。

思わず笑顔になる。





「あのときの約束って――まだ、有効?」





返ってきた答えに、夕焼けが滲んで見えたのは、
あの人には内緒。




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コメントコメント


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私も成績返ってきた!
理科が爆死してたwwww←

うぉおおおおお!!ktkr
続き気になるおおおおおお!!!

鬼龍院べにか | URL | 2011/10/18 (Tue) 20:38 [編集]


 
 

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